よい先生とは。

わたしは歌を教えています。
日々さまざまな方と触れ合うにあたって
いろいろなお話を聞きます。
歌をはじめて習う人、
いろんな先生に習ってきた人など、さまざま。


わたしのレッスンでは、
まずカウンセリングから入ります。
これまでの音楽歴や歌歴や目的を聞いてから声を聞き
問題点を見つけて解決法を探っていくという、
普通のレッスンです。


カウンセリングしているときに、
以前習っていた先生のお話を聞くことがあります。
いいお話もあれば、悪い話も・・・。
生徒さんからの一方的な意見なので、
一概には言えないのですが、
あまりのひどさに驚くことも少なくありません。


「人間性を否定され続けたけど、長らくやめられなかった」


そういう話は何度も聞きました。
特定の誰かということではなく、地域も全然違います。
(わたしと直接関わりのある同業者の方ではありませんのでご心配なく!)


こういう話を聞くたびに、落ち込みます。
その先生の意見も聞いてみなければ真実はわかりませんが、
少なくともその生徒さんは心に傷を負っている。


歌の先生というのは、はじめから歌の先生を目指したという人は少なく
歌手を目指していたけど生活のために始めた方がほとんど。
特に資格もありませんし、講師を育てるスクールというのも少ない。
大手にはそういうシステムもありますが、そのやり方には正直疑問があります。
音大を出たからといって良い先生になれるわけでもありません。
ではどうやってレッスンしているかというと、
それぞれの講師が自分の経験を元にレッスンしています。
そのレベルはピンキリで、明確な指標もありません。
そこを考えていくと日本のポピュラーヴォーカルのレベルに対して
ふつふつと感じるいろんな想いが溢れてしまうので割愛するとして…。


わたしの考えを言いますと、
講師が教えられることというのは声を出す技術と、
想いを歌に乗せるためのコツくらいです。
声というのは繊細で超個人的なもので、
スポ根的な上から押さえつけるやり方というのは逆効果です。
自分の声を見つけるというのは自分の中に入っていくことで
指導者はポジティブな環境を作るお手伝いが仕事であり、
生徒と先生は自立した個人と個人であり、
生徒は自分の力で上達するんです。
先生というのは歌唱技術と教授法を日々研究し、
目の前の生徒さんのために今一番何をすべきかを考えるべきで、
自分の功績をひけらかしたり、
人間性を否定するようなことは範疇から外れています。
本来歌は、歌っている本人と周囲の人を癒すものです。
歌の根本を見失っている指導者は指導者と言えるのか…。


生徒さんからそういう話を聞くたびに怒りがわき、
そして自分がそうなっていないかと自戒の念に駆られます。
「先生」と呼ばれるのはさすがに少しは慣れましたが
しかし、むずがゆい。
わたしはただの歌マニアの発音オタクの発声勉強中の変な女です。
ただ、歌を愛する想いは、わたしの住んでいる町内のなかでは
ベスト3くらいには入ると思いますので
こんなこと書きたくないのですが、書いてしまいました。


繰り返し言いますが、わたしと直接関わりのある方のことでは
絶対にないのでご安心ください!!!



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