2014.3.11

photo by Minoru Obara



ピース&フラワープロジェクト
白い花の傘ひろしま311 〜みんなの心に一輪の花を〜

雲一つない晴天のもと、風もほとんど吹かず、事故も無く無事終わりました。
わたしはひょんなことから共同代表としてプロジェクトに関わらせていただきました。
ミレイヒロキさんの作品「白い花の傘」に彩られた親水テラス。
本当に美しかった。
このイベントの目的は、広島からも想っていますということが
東北の方々に伝わってほしいなということでした。
当日は見たことも無いほどのたくさんのメディアの方々が取材に来て下さり、
全国紙にも載せていただき、目的は達成できました。
メディアのみなさま本当にありがとうございました。
このプロジェクトに関わらせてくださった山下さん、
そしてミレイヒロキさんをはじめ、
数えきれないくらいの方々に感謝を申し上げます。


わたし自身は被爆2世で、母方の祖父母が1.4kmの地点で被爆し
家の下敷きになりながらもなんとか助かりました。
父は1歳で黒い雨に遭いました。
今ある命は本当に奇跡的なものだとずっと感じていましたし
広島で生まれ育ったものとして、平和であることを
ずっと考えて生きて来ました。
今回わたしは『花は咲く』を歌わせていただきました。(その様子はこちら
この曲の歌詞は、亡くなられた方からのメッセージということで
被爆2世である自分が、こうした歌詞の曲を
こういう場所で歌わせていただけて、感じ入るところがあり
こみ上げてくるものが抑えられませんでした。
広島で文化活動をしていくときに
どうしてもぶつかる「原爆」という壁。
すべてが一瞬にしてなくなってしまい
生き残った人々は贖罪の意識が重くのしかかりながら
それでも街を復興させました。
隣人を助けられず、従業員を原爆でなくした祖母を見ていると
何かを心から楽しむということが
なかなかできないでいることに最近ようやく気付きました。
でもそうじゃない、生きていることを楽しむのは罪なんかじゃない。
この日朝から平和公園で過ごしていたら
川にはカモの親子が仲良く泳ぎ、
花の傘をさせば蝶々が飛んで来ました。
75年草木も生えないと言われた広島の、69年目の光景です。


先日のマリーナホップで行った
「広島から東北応援するぞ!コンサート」も
たくさんの方々にご来場いただき
そしてたくさんの方々のご支援をいただきました。
このコンサートを昨年企画した背景には
福島から避難して来られた、ある方との出会いがありました。
その方はいろいろな事情があり
この3月で福島に戻られます。
短い間でしたがいろいろなお話を聞いて胸が痛んで
でも何もできなくて・・・
何かできることはあるだろう、歌えばいいじゃないかと
イベントなんてやったこともないのに企画しました。
今後もずっと続けていくつもりです。
また詳しいことは別で書きます。


本当にみなさまありがとうございました。