原爆のうた



【原爆のうた / Songs of A-bomb in Hiroshima】

昨年に引き続き、今年も8月8日に原爆に関する楽曲ばかりを歌うコンサートを行います。今回もNHKラジオ「ひろしまコイらじ」メインパーソナリティーの森光七彩さん、お父様でピアニストの森光明先生と、新たにベースに広島を拠点にアジアでも活躍中の田中翔太朗さん、広島出身で大阪在住のサックス奏者山田美和さんと一緒に演奏します。

I'm going to have a concert about the songs of the atomic bombing. There are almost 2000 songs on this theme, praying for peace. I am the second generation of Hibakusha, survivors of the A-bomb, and I feel this is one of my life work as a singer living in Hiroshima.
 
昨日の「コイらじ」では、エリザベト音大の寺沢希先生がお越しになり、学生さん二人と出演者とで「アオギリのうた」を合唱しました。森光七彩さんが小学校2年生のときに作詞作曲をし、今では広島県内の小学校ではほぼ全児童が歌うこの曲。わたしも自分の子供が歌っていて初めて知りました。とにかく子供達はこの曲が大好きで、大人の押し付けではない素直な歌詞とメロディが子供の心にスーッと入っていくんでしょう。子供達が大事に歌いつないできたこの曲を、昨日の放送では寺沢先生の的確な指導と、曲を作った七彩さんのピアノ伴奏で歌いながら、とても感慨深く胸に熱く込み上げるものがありました。


 
原爆のうたコンサートは、わたし個人の企画なので番組は関係ありませんが、この告知をするタイミングでの放送だったので、ご縁ってすごいなあと思いました。


 
わたしの父は1歳のときに被爆し、今は75歳。1歳だったから当然被爆体験を語ることはできません。当時を知るわたしの祖父母も全員もうこの世にいません。語ることのできる世代が本当に少なくなっているなかで、残された歌を歌い繋いでいくことが、わたしの役割のひとつではないかと思っています。どうぞお越しくださいませ。