赤く燃えた街〜あの日のことを振り返る
今年の広島は、なんだかすごい。
オバマ大統領はくるしカープは２５年ぶり優勝。
それに加えてわたしは思いがけず、
そのカープの試合の前に国歌独唱させていただいて
今でも信じられない気持ちです。
あのとき自分のすべてを出し尽くしてものすごく消耗して、
その後１週間くらい体調がおかしかったのですが
改めて思い出せることを記しておきたいと思います。
お話をいただいたのは４月で、
日付が決まったのは５月くらいだったと思います。
「９月６日火曜日でいかがでしょうか？」
と言われ、
火曜日はいつも動かしにくい外部のレッスンが入っていたのですが
絶対にこの日を変えちゃダメだと直感が働き、
「大丈夫です！」
とお返事しました。
それがまさか、優勝直前のホームゲームでのカードの初戦になるとは
その当時は思いもしませんでした。
その後、５月を過ぎてもカープの調子は良く
首位になり、順位は落ちませんでしたが
広島人の長年の気質としたら「優勝」は想像できません。
父とは「もしかしたら優勝争っとるころかもしれんね〜」
なんて話してましたが、そんなことが現実になるなんて思いも寄らず。
そして、８月下旬マジック点灯。
最短優勝日が９月６日と言われていましたが、
大方の予想が９月中旬以降でしたし、
1996年にマジック点灯からの巨人に優勝をかっさらわれた
記憶とショックが鮮明でしたので
広島人としてはまだまだ信じられませんでした。
でも、あのときとちょっと違う、、、そんな気はしてました。
そしてやってきた９月６日。
マジック消化は順調すぎるペース、
９月８日に優勝するのではないかと言われていて
ビールかけの準備も重機を使って行われていました。
裏はとにかく優勝対応でピリピリしていて
わたしは絶対にトチってはいけないとこれ以上なく緊張していました。
出番がきて、バッターボックスの後ろの芝のところに立ち
風にはためく日の丸を見上げたら
すぅ〜〜〜〜っとした気持ちになり、力抜けました。
今までわたしは「君が代」を独唱したことはなく
多くの歌手がいうように大変な難曲です。
それをこの状況で、３万人の前で、伴奏なしで歌うというのは
今考えても胃が痛い、、、
「君が代」は最低音と最高音が１オクターブ以上の幅があり
最初の音を高く設定すると、最高音のところで大変なことになります。
わたしの場合は最初の音をB♭にしていたので
直前まで楽屋でiPhoneでB♭を鳴らしていました。
しかし、出番になり、フィールドに出ると
「それゆけカープ」の大合唱が！！！
必死に脳内にB♭をキープするので必死！
動画を見ると微妙にずれていましたが、
高いよりはマシ、、、
なんとか無事歌い出したものの、
最初の難関は
「千代に 八千代に」の「やちよに」です。
厳かに始まるのですが、いきなり跳躍で「や」という最高音
しかも鬼門の「ア」母音！
ブレスも間に入れたくなかったので、
ここはかなり神経使いました、、、
そして
第２関門「さざれ石の」！！！
よくポップスの人が
「さざれ〜（ブレス） い〜し〜の〜」
と歌いますが、
「細石」という１単語なんでブレスは入れたくないところです。
ここもかなり緊張しましたが、なんとか突破、、、
この二つを乗り越えたら少し気が楽になって、
球場全体の音が聞こえてきました。
そしたら、お客さんが歌ってくれてる！！！
選手も！！！
感じたことのない一体感でした。
３万人が、「優勝」に向かってひとつになった、そんな気がしました。
聞いたことない声の束でした。
人の声ってすごい！歌ってすごい！と
今思い出しても身震いがします。
マツダスタジアムは応援が素晴らしいと言われますが
確かに、あの声の束で応援してもらったら
確実に選手たちの力になるでしょう。
そして無事に歌い終えて、緊張が溶けすぎて
スライリーにもハグできずにすぐにハケたのですが
試合前の選手たちがいるダグアウトの階段を通るときに
（もう恐れ多すぎて直視できなかったけど
鈴木誠也選手は会釈してくださった気がします！！！いい人！！！）
エルドレッド選手が「Good job！！！」って
わざわざ声かけてくださったのは一生忘れません！！！
「Thank you」って返すのが精一杯でした、、、
そんなこんなで、その後、ホームゲームでは決まらず
東京ドームで感動の優勝を迎えるのですが、
その間、なぜかわたしの国歌独唱の写真は
カープのウェブサイトのトップページに１週間掲載されて続けていました。
サーバーダウンするほどアクセスが殺到している最中
ずーっとわたしがトップに、、、
たぶん優勝の混乱もあるし、ホームゲームが１週間なかったので
次の国歌斉唱歌手がいなかったから、たまたま運が良かったのもありますが
なんかもう、なんだろう、、、不思議な気分でした。
毎日スクショしてました（笑）
歓喜の黒田様とともに、、、！！！
そんなこんなで、忘れないように、書いておきます。
重ね重ね、このお話をくださったTSS様、本当にありがとうございました！！！
そして、黒田さん、お疲れさまでした。
長文読んでくださり、
ありがとうございました。
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オバマ大統領はくるしカープは２５年ぶり優勝。
それに加えてわたしは思いがけず、
そのカープの試合の前に国歌独唱させていただいて
今でも信じられない気持ちです。
あのとき自分のすべてを出し尽くしてものすごく消耗して、
その後１週間くらい体調がおかしかったのですが
改めて思い出せることを記しておきたいと思います。
お話をいただいたのは４月で、
日付が決まったのは５月くらいだったと思います。
「９月６日火曜日でいかがでしょうか？」
と言われ、
火曜日はいつも動かしにくい外部のレッスンが入っていたのですが
絶対にこの日を変えちゃダメだと直感が働き、
「大丈夫です！」
とお返事しました。
それがまさか、優勝直前のホームゲームでのカードの初戦になるとは
その当時は思いもしませんでした。
その後、５月を過ぎてもカープの調子は良く
首位になり、順位は落ちませんでしたが
広島人の長年の気質としたら「優勝」は想像できません。
父とは「もしかしたら優勝争っとるころかもしれんね〜」
なんて話してましたが、そんなことが現実になるなんて思いも寄らず。
そして、８月下旬マジック点灯。
最短優勝日が９月６日と言われていましたが、
大方の予想が９月中旬以降でしたし、
1996年にマジック点灯からの巨人に優勝をかっさらわれた
記憶とショックが鮮明でしたので
広島人としてはまだまだ信じられませんでした。
でも、あのときとちょっと違う、、、そんな気はしてました。
そしてやってきた９月６日。
マジック消化は順調すぎるペース、
９月８日に優勝するのではないかと言われていて
ビールかけの準備も重機を使って行われていました。
裏はとにかく優勝対応でピリピリしていて
わたしは絶対にトチってはいけないとこれ以上なく緊張していました。
出番がきて、バッターボックスの後ろの芝のところに立ち
風にはためく日の丸を見上げたら
すぅ〜〜〜〜っとした気持ちになり、力抜けました。
今までわたしは「君が代」を独唱したことはなく
多くの歌手がいうように大変な難曲です。
それをこの状況で、３万人の前で、伴奏なしで歌うというのは
今考えても胃が痛い、、、
「君が代」は最低音と最高音が１オクターブ以上の幅があり
最初の音を高く設定すると、最高音のところで大変なことになります。
わたしの場合は最初の音をB♭にしていたので
直前まで楽屋でiPhoneでB♭を鳴らしていました。
しかし、出番になり、フィールドに出ると
「それゆけカープ」の大合唱が！！！
必死に脳内にB♭をキープするので必死！
動画を見ると微妙にずれていましたが、
高いよりはマシ、、、
なんとか無事歌い出したものの、
最初の難関は
「千代に 八千代に」の「やちよに」です。
厳かに始まるのですが、いきなり跳躍で「や」という最高音
しかも鬼門の「ア」母音！
ブレスも間に入れたくなかったので、
ここはかなり神経使いました、、、
そして
第２関門「さざれ石の」！！！
よくポップスの人が
「さざれ〜（ブレス） い〜し〜の〜」
と歌いますが、
「細石」という１単語なんでブレスは入れたくないところです。
ここもかなり緊張しましたが、なんとか突破、、、
この二つを乗り越えたら少し気が楽になって、
球場全体の音が聞こえてきました。
そしたら、お客さんが歌ってくれてる！！！
選手も！！！
感じたことのない一体感でした。
３万人が、「優勝」に向かってひとつになった、そんな気がしました。
聞いたことない声の束でした。
人の声ってすごい！歌ってすごい！と
今思い出しても身震いがします。
マツダスタジアムは応援が素晴らしいと言われますが
確かに、あの声の束で応援してもらったら
確実に選手たちの力になるでしょう。
そして無事に歌い終えて、緊張が溶けすぎて
スライリーにもハグできずにすぐにハケたのですが
試合前の選手たちがいるダグアウトの階段を通るときに
（もう恐れ多すぎて直視できなかったけど
鈴木誠也選手は会釈してくださった気がします！！！いい人！！！）
エルドレッド選手が「Good job！！！」って
わざわざ声かけてくださったのは一生忘れません！！！
「Thank you」って返すのが精一杯でした、、、
そんなこんなで、その後、ホームゲームでは決まらず
東京ドームで感動の優勝を迎えるのですが、
その間、なぜかわたしの国歌独唱の写真は
カープのウェブサイトのトップページに１週間掲載されて続けていました。
サーバーダウンするほどアクセスが殺到している最中
ずーっとわたしがトップに、、、
たぶん優勝の混乱もあるし、ホームゲームが１週間なかったので
次の国歌斉唱歌手がいなかったから、たまたま運が良かったのもありますが
なんかもう、なんだろう、、、不思議な気分でした。
毎日スクショしてました（笑）
歓喜の黒田様とともに、、、！！！
そんなこんなで、忘れないように、書いておきます。
重ね重ね、このお話をくださったTSS様、本当にありがとうございました！！！
そして、黒田さん、お疲れさまでした。
長文読んでくださり、
ありがとうございました。
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